2023年の忘れられない瞬間の一つは、スーパーGT-GT300のレーシングドライバーであり、カステリジャパンのアンバサダーでもあるジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ 「JP 」と、東京都心から富士スピードウェイまでのサマーライドを共に敢行したことである。その日、私たちは彼が 「通勤」（彼の言葉を借りれば 「通勤路」）と呼ぶルートに招待されたのだった。

今年は、カステリ・ポッドキャストの1エピソードを彼にフォーカスを当て、ストーリーをより深く掘り下げることにした。

ブラジル生まれで日本に20年以上住んでいるJPは、フォーミュラ・ニッポン、世界ツーリングカーカップ、日本最高峰のツアーシリーズであるスーパーGTなど、さまざまなクラスに参戦してきた。

ドラマチックでエキサイティングなレースで世界中のファンを魅了するスーパーGT。フォーミュラのシングルシーターからスーパーGTの最先端マシンまで、その違いを徹底解剖する。

ジョアンの情熱はレーストラックだけにとどまらない。高いレベルで競技を続けるために、普段の練習環境の整備にも一切の妥協を許さないのだ。日頃のトレーニングが成績を維持するためには不可欠であり、彼はサイクリングが身体的、精神的にもベストコンディションであり続けるための最適なソリューションであることを発見したのだ。コンディション調整だけでなく、ロードバイクを手に取り、東京の賑やかなストリートから穏やかな田園地帯、そして人気の富士山へのルートまで、日本の素晴らしい風景を探索することもモチベーション維持に大きな役割を果たしていると語る。

東京の中心部に住んでいると、交通渋滞を避けて街を出るには早朝の出発が欠かせない。日本の大都市は夏の間、気温が35度前後に達することもあるからだ。彼は朝5時にライドを開始し、2021年東京オリンピックロードレースでも採用された登りルートに挑むため富士山に向かうことも多々あるという。

ロードレースが好きな人、スーパーGTのハイテクな世界に興味がある人、あるいは風光明媚なサイクリングルートや東京のサイクリング文化、おいしい日本食など、人生を楽しみために欠かせないエピソードが詰まっている。

モータースポーツというエネルギッシュな世界と、サイクリングという平和でありながら時に過酷なスポーツの架け橋となる、刺激的な対談にご期待ください。

それではエピソードをお楽しみ下さい。